船員は、給料が高いと一般的に知られています、船員は国家資格で専門性の高い技術や知識が必要で、依頼主からの荷物を目的地に安全に運ぶ仕事ですし、人の命も守らなくてはいけないことから大変な責任が伴いますので、船員の給料が高いのは当然であると思います。
今回は巷で船員の給料が高い理由をご紹介していこうと思います。
1 船員の仕事は船を動かすだけではない
船員の仕事はというと、船の操船や航海当直が船員の仕事のメインになりますがタダ船を動かしてるわけではありません。
船をただ、動かすだけでは給料は貰えないですよね、ではどのような仕事をして給料をもらっているのかというと、
フェリーみたいな旅客船や荷物を運ぶコンテナ船やタンカー船、砂利運搬船など船の種類は様々あり、船に積んでる荷物の積み下ろし作業のことを荷役といいます。
その荷役作業の報酬が給料になっています。
船には、運行業者や荷主が所有している船と船舶オーナーが所有する船があり運行業者に船を貸し出して年間契約で報酬をえる船舶オーナーがいます。
内航船は、船舶オーナーから船をチャーターして運航してる会社がほとんどでオーナ会社はその年間契約のなかで、会社を運営して船員に給料を払うという流れです。
船員の主な仕事としては、
航海士の仕事
- 航海当直
- 操船
- 荷役作業
- 気象確忍
機関士の仕事
- エンジンやボイラーなどの機械類の管理
- 計器、配管機器類の点検
- 保守整備
- 船員の食事の管理
- 荷役作業
- 清掃
などが職種別に船内で仕事をしています。
航海士・機関士・船舶料理士 ともに国家資格で航海士と機関士は「海技士」という国家資格で1~6級まであり航行する区域や船の大きさなどが1~6級でわかれています。
例えば、内航船(国内航路)では職員になるためには5級から必要になり国内の大きい船では4~3級が必要になります。
2 航海士の給料
航海士の給料は平均で35万~100万で年収は500万~1000万あるかないかくらいです。
給料は役職でも異なり、船長クラスで1000万そのあとに航海士職員の給料が続いていきます。
海技学校卒業して海技免許保持していると新卒でも35万円ほどが給料として支払われます。20代前半では中々ない金額ではないでしょうか、
詳しく見ていきましょう。
- 船長 900~1000万
- 1等航海士 700万~800万
- 2等航海士 600万~700万
- 3等航海士 500万~650万
- 甲板員 400万~
若干変動が会社によってもありますが平均でこれくらいの給料体系になっています。
機関士の給料
機関士の給料は航海士とくらべて少し低い傾向にあります。
- 機関長 800万~900万
- 1等機関士 700万~800万
- 2等機関士 600万~700万
新卒ではいると航海士も機関士も一緒の給料というところが多いみたいです。
船舶料理士(司厨長)
船に一人だけ乗船していて船員の健康管理や荷役作業の手伝いなどの補助業務もあります。
船舶料理士は、陸上職のコックから転職して船舶料理士に免許を書き換えることも出来最近は船員不足の背景から船員になる条件緩和があり陸上職から転職することが他の職種よりも転職しやすくなっています。
- 司厨長 530万~570万
よく、船員は1000万超えも余裕だとか聞いたことがあるかもしれませんがあれは、外国航路の船のことがほとんどだと思います。
日本国内航路の船はやっと1000万超えるかなーというところでしょうか。だけど、会社によっても若干の違いもあり、平均より貰っている船員もいることも確かです。
ただ、船員の給料は休暇中減額になるので乗船中と休暇中では貰える金額が少し違いが出てきます。
3 船員の給料が高い理由
上記の給料をみると陸上の平均年収より若干良いとおもいますが、果たして仕事にたいする成果と見合っているのか?
船員の給料が高い理由として
生活が不規則、危険な作業が多い、色んな手当があるということです。
そのような事を加味した金額だとおもいます。
- 生活が不規則 船員は24時間体制で船内全ての管理をしていて3ヶ月狭い船内に閉じ込められた過酷な環境の中仕事をする
- 危険が伴う作業 気象や他の船の動向に注意しながら航海したり揺れる船内で次なにが起こるかを予測しながら仕事を進めていかなければなりません。
- 色んな手当 乗船中は手当のオンパレードです。乗船手当、危険物手当、役職手当、残業手当、狭水道手当などです。基本給に加算されるので乗船中の給料も高くなってきます。
5 最後に
いかがでしたか?
船員の給料は仕事の危険性や置かれてる状況に加味されて給料が高くなっていると思います。若くして平均給料が30万を超える職業ですが、それだけ
過酷な環境におかれてるとからこその給料体系だと思います。
個人的には、長期間の船内での仕事や閉鎖的な人間関係や過酷な環境での仕事などを思うともう少し貰っても良いのでは? とも思います。
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